いつもの待合室を通り過ぎて、少し奥の待合室に体が下ろされた。 「受付してくるね、少し待ってて」 手の届く場所にタオルを置いてくれて、毛布をかけ直してくれた。 こぼれそうになる涙を見られないようにと俯いたせいで、溜まっていた涙が落ちた。 「…はは、泣くなよ」 ぼーっとする意識の中だけど、頭をくしゃくしゃとされる感覚はあって。 「…待ってて、すぐ戻る」 大好きな手が離れたのがわかって、パタパタと足音が遠ざかっていった。