「気分悪くなったら言って」 暖房の効いた暖かい車内に体を下ろされて、膝掛けの上にタオルとビニール袋が置かれた。 「すぐ着くから」 「ん…」 返事すらまともにできなくて、耐えていた涙が片目からぽろりとこぼれた。 「…泣かない」 温かくて大好きな手で、涙が拭われる。 「寝てていいよ」