「歩けそう?」 自分で立とうとしたものの、力が入らずそのまま床に崩れ落ちた。 「…っグス」 あまりにも情けない。 「そんなんで泣かない」 少し笑った港が軽々と体を抱えた。 久しぶりに感じた温もりに、港の胸に顔を埋める。 「…何?吐きそう?」 「…あったかい」 ようやく絞り出したような声がやっと出て、また ふふ と笑われる。 「陽に会えたのいつぶりだろうね」