「陽ちゃん、ご飯どうする?」 眠っていた私を起こさずに待っていてくれたお義母さんが、ドアから顔を覗かせた。 「…今はいいです」 「食べなくていいの?」 「はい、ちょっと気分悪くて」 「わかった、何かあったら声掛けてね」 微熱がここ何日か続いているせいか、食欲も落ちてきた。 近所の病院に足を運ぶ勇気はない。 そもそも体力に自信がなく、少し動いただけでも息切れがある。 どうか熱が下がりますように…