「なんて言われた?」



「……。」



「愛優」



「…薬は体によくないって」



「…」



「体弱いんだねって、飲まなきゃ生きてらんないの?って…」



「…そうだったんだな。でも、感情的に叫んだって季蛍には伝わらないだろ」



「……」



「季蛍に言い掛けた言葉も、あんなの言うべきじゃない」



「…ごめんなさい」



「人より辛い思いしてるからさ。愛優の気持ちもよくわかってるよ、俺より」



「…はい」







『責めて悪い』




そう言うパパはため息をついて




「季蛍には謝っておけよ」




と苦笑いを浮かべた。