「それは違うだろ?」



「パパは関係ない!」




「季蛍が辛い思いしてるのは愛優だってわかってるだろ?」



「………」



「季蛍のせいにするのか?」



「パパはいつでもそうやって庇うんでしょ?私の話は聞かないんだ」



「じゃあなんだよ、季蛍の体が何?言えよ」



「……」



「愛優の話も聞くよ。俺にも説明して」



「もういい…」




部屋へと行く愛優を見てか、季蛍は夏来に“ごめんね”を繰り返す。




「蒼…、あそこまで言わなくても。愛優の言ってること本当だし」



「言っていいことと悪いことがある」



「私のせいなの分かってる」