そんなことを考えていたら、リビングから体温計が鳴る音が聞こえた。 季蛍の食事は後に考えるとして、まずは微熱だと言い張る愛優のこと。 気になって顔を覗かせると、リビングに愛優の姿はなかった。 逃げたな… テーブルの上には体温計が放置されていた。 表示もそのままだ。 確認し、思わずため息が漏れる。 「微熱ねぇ…」