咳を続ける港に、季蛍は心配そうな眼差しを向けた。



「大丈夫ですか?風邪…」



「風邪…って言っても咳があるだけ」



「あと鼻声」



指摘しただけなのに、なぜか若干睨まれる。




「いーの、細かいところは」




「あ、そう」




「結と陽が治ったら次は俺かよ…全くついてない」




なぜか季蛍と俺の背中をポンポン叩いて、そのまま去ってしまう。



…何が言いたかったんだ?