「すぐだから頑張って」



「季蛍先生~私に任せてください」



「違う…無理なの…」



「何が?」



「そのままぶっ倒れるかも…」



「は?」



「ふらふらになるかも…だからやめます」



「言い訳しない」




フラフラと室内を彷徨う季蛍の腕を掴み、強引に座らせる。




「そこの心配はいい」



「もし倒れたら蒼に怒られちゃうかもしれませんよ?」



「いいよ」



「……」



「がんばって」