困ったな…とため息をついていた港と別れ、医局に戻る。 「高島ー?」 「はい?」 奥からコーヒーカップを片手に、ひょっこりと顔が出た。 「季蛍から連絡あった?」 「ないですよ。大丈夫ですかね」 カップにミルクを注ぎながら、そう言って首を傾げた。 「帰ったら報告お願いします」 「怖いよ、帰るの」 「熱くらいならすぐに下がりそうですけどね」