「 いや……忘れなきゃ……」















なかなか忘れれない夢……いや現実……?


















そんな私は無意識に電話を掛けた……












卒業式以来、会っていない樹季に。















「 ……もしもし、夏海どした?」











「……ふっ……い、いつきーーー……うっうっ」









樹季の声を聞くと心が落ち着き、涙がこぼれた











ずっと聞いてなかった声……。










どこか懐かしい声……。









「 えっ! ちょ……夏海!? ど、どした?」









「 どぉしよーーー………うっ……うっ……」








一気に気持ちが込み上げてきて言葉にならない。










「 行くから、待ってろ。」