あたしが告白しようと思ったのは、


ある日のある出来事。



「向井君、これ、出しとこうか?」



頭の中で何度もシュミレーションした言葉を、ドキドキしながら言う。



「あぁ、ありがとう!華って、気が利くね」



爽やかな笑顔で言う向井君。


頭がフリーズする。




今、華、って呼んでくれた?




あたしのこと、名前で読んでくれたよね?


やばい、泣きそうなくらい嬉しい……