「光希、あたし、恋、したかもしれない」

「だれに?」



冷静に話を聞いてくれるのは、親友の光希。



「隣の席の子」

「あぁ、あの子ね~、いいじゃん」



彼の名前は、向井 隼。


前から、サッカーをしている姿がキラキラしてて、カッコいいなとは思ってた。


そして、1週間前の席替え。


あたしは、向井君の隣になった。


カッコいいとは思ってたけど、


近くで見ると、その仕草も言葉遣いも、すべてが輝いて見えて


あたしの心臓は、いつもうるさい。