西田さんは、クラスで一番と言っていいほど、可愛い。 ストレートな髪が肩まで伸びていて、動く度に揺れる。 「はぁ~……」 「小西、どーしたの?」 純粋無垢な目で聞いてくる、大樹。 「あのね………」 結局、あたしはすべて話してしまった。 「じゃあ、つまり、小西ヤキモチ妬いてるんだ?」 「う、うん……」 「へぇ、かわい」 はぁー?今なんて? 「俺だったら、そんな顔させないのにな」 最後の、つぶやきは聞こえなかった。