なんとかきみとの距離を縮めたいと思って、 かなり勇気を出して、呼び捨てにした。 反応は、無言。 呼び捨て嫌だった?と聞くと、全然!って言ってくれて嬉しかったけど。 「よかった、俺、華に嫌われたらいやだ」 自分でも思い切ったこと言ったな~、って思った。 「あたし、放課後、向井君に話がある」 「わかった」 平静を装って答えた俺。 本当は、心臓の音が半端じゃなかった。