付き合って3年、そして社会人になって3年。
責任のある仕事を任せて貰えるようになった。
その分残業も増えたが、給料も1年目の頃に比べたら多く貰えるようになった。

いつの日にかと貯めてきた貯金。
給料3ヶ月分とは誰が言い出した事なんだろうか。
それでも、笑顔を見られるなら、なんて。
呆れるくらい自分は彼女を愛しているようだ。




「…め!はじめ!!」
「え、ごめん何?」
「もうー、だから、金曜日会える?って話!」

電話越しで少し怒ったように話すのは、彼女の相川陽菜。