「奈緒ってさ、いつも笑顔じゃん。まぁ、そんな奈緒の笑顔見ると、辛い事があっても、笑顔になれるんだけどな。さっ、腹減ったし、食うぞ」


悠也はにこっと笑って、私の頭をポンポンと撫でる。

そして、網の上に食材をならべだした。


悠也だって、いつも笑顔じゃん。


悠也の言葉が嬉しくて、にやけそうになるのを必死に我慢する。

だけど、多分、私の顔は真っ赤になっていたに違いない。


「奈緒ー、焼けたよー!」


綺那に声を掛けられ、私は我に返り、みんなの輪に入る。


「あっ!ちょっと、てっちゃん!お肉ばっかり取らないでよ!!」

「いーだろ!俺は育ち盛りなんだよ!!」

「はぁ?野菜も食べなさいよ!」


そう言いながら、私はてっちゃんのお皿に野菜をたくさん入れた。

私とてっちゃんがやいやい言い合っているのを、後の三人は笑って見ていた。


騒ぎながらもたくさん食べ、かなりお腹いっぱいになった。