ずっと好きだったんだよ

そして、悠也と一緒に私の部屋に帰る。


「悠也、先にお風呂入る?」


悠也に着替えを渡しながら聞く。

私の部屋には、悠也の部屋着や替えのワイシャツやネクタイなどが置いてある。

うちに泊まっても、そのまま仕事に行けるようにと。

引越し準備はしていたけど、悠也がうちに泊まりに来てもいいように、悠也の着替えはまだ段ボールに詰めていなかった。


「いや、風呂は後でいいから。奈緒、ここに座って」


着替えを受け取った悠也は、ソファに座り、自分の隣をポンポンと叩く。


「何?」


悠也の隣に座った私は、悠也を見る。


「奈緒……。不安に思っている事があるなら、何でも話して?」


悠也は私の手をそっと握り、私の顔を覗き込む。


「えっと……。綺那から、何か聞いた?」


私が綺那に“悠也は今でも栞の事が好きなのかな?”と不安に思っている話をしたから、綺那は悠也に連絡をしてくれたんだと思う。

だから、今日会う予定がなかったけど、悠也は私に会いに来てくれた。