ずっと好きだったんだよ

悠也は

「俺が今好きなのは、七海でも栞でもない。奈緒だ。奈緒の事が好きなんだ」

と言ってくれた。

だから、何も不安になる事はないのに……

だけど、私の手の中には栞にあげる予定だったであろうアクセサリーがある。

それを見ると、私の心の中は不安な気持ちでいっぱいになる。


その後、悠也から“仕事が終わった”と連絡があり、私はとりあえず夜ご飯を作る。

そして、帰って来た悠也は、デスクの上にあるアクセサリーショップの箱に気付き、慌ててそれを引き出しの中に隠した。

そんな悠也の行動を見た私の心は不安な気持ちでいっぱいになる。

やましい気持ちがあるんじゃないか、って……


「ねぇ、悠也。今、隠したのって……」


私は出来るだけ普通に聞いた。

だけど、悠也は


「ん?何でもないよ」


と言うだけだった。


結局、その後、何も聞けなかったんだけど。

“悠也は今でも栞の事が好きなの?”

私の心の中は、不安な気持ちでいっぱいだった――…