ずっと好きだったんだよ

「ねぇ、悠也?会社の人からのチョコだし、そりゃ義理チョコも多いだろうけど……」


私はそこまで言うと、一呼吸を置く。

そして、


「このたくさんのチョコの中に、本命チョコも入ってるよ」


私は悠也の顔の前にカードをグイッと突き出す。


なんで、私がこんな事を言わなきゃいけないんだろう……

悠也って、相変わらず、自分の事に対しては、ニブイよなぁ。


「はぁ……」と、私は大きくため息を吐く。


「えっ!?」


悠也はというと、そのカードを見て驚いていた。


はぁ……


「私、お風呂、入ってくるわ……」


そう言って、私はおにぎりのゴミを片付け、お風呂場に向かった。



私はお風呂につかりながら考えていた。

“モテない男より、モテる男の方がいい”

そんな事をよく聞くけど、だけど、モテるとこんな事がある度に、いい気はしないし、不安になる。

悠也の彼女は、本当に私でいいんだろうか、って……

もしかしたら、悠也、その相手の所へ行っちゃうんじゃないか、って……


私、クリスマスイブに悠也からプロポーズされたのにね?

悠也は付き合うようになってから、私にたくさんの“好き”という気持ちを言葉にしてくれるし、大切にしてくれている。

それは、私自身も感じているし、わかっているけど。

やっぱり、あんなのを見ると、いい気はしないし、不安になる。