ずっと好きだったんだよ

「奈緒、何やってんの?」


振り返るとそこには、上半身裸でスエットをはいて、首にかけているタオルで髪を拭いている悠也が立っていた。


「えっ?あっ……、あはははぁ……」


私はとりあえず笑って誤魔化す。


「あっ!何勝手に見てんだよ!」


私の手の中にあるチョコとカードに気付いた悠也は、慌てて私に駆け寄る。


「だって……。紙袋が見えたから、何かな?って思って」


私の手の中には、チョコとカードがある。

だから、嘘を吐いても仕方がないと思った私は正直に答える。

そして、


「勝手に見て、ごめんなさい」


私は素直に謝る。

すると、


「俺も、ごめんな」


悠也も私をまっすぐ見つめ、謝る。


なんで、悠也が謝るの?


「これ、会社の人達からの義理チョコだけど、他の人から貰ったなんて言ったら、奈緒、嫌な気分にならないかな?って、思って……。だから、隠していたんだ。別にやましい気持ちがあったわけじゃないからな?」


そう言って、悠也はポンポンと私の頭を撫でる。

悠也は義理チョコだって言うけど……