ずっと好きだったんだよ

はぁ……


私はため息を吐きながら、一番上に乗っていたチョコの箱を手に取る。


あっ!

これって、すごく有名なお店のチョコだ!!


それは、私が自分用のチョコで買うか迷っていたけど、高くてやめたお店のチョコだった。


これ、食べたかったんだよなぁ。


なんて思っていると、


あっ……


ひらひらっと一枚のカードが落ちた。

それを拾うと、


“阿部さんへ

阿部さんの事が好きです。

付き合って下さい”


可愛らしい文字で、そう書いてあった。


あぁ……


見てはいけないものを見てしまった。

しかも、そのカードには、携帯番号と“連絡、待っています”という言葉も……


この子、私の存在を知らないんだろうか……

それとも、知っていて、悠也に告白をしたのかな?

っていうか、そもそもこんな風に告白をされるって事は、会社では彼女がいない事になっているの?


悠也がモテる事はわかっている。

昔から、告白するのに呼び出されていたのを見ていたから。

だけど、やっぱりこういうのは見たくない。

って、このカードを勝手に見たのは私なんだけど。


はぁ……


だんだん暗い気持ちになってきた私はまたため息を吐き、手に持っているチョコとカードを紙袋に戻そうとした。