ずっと好きだったんだよ

「……あっ!栞だ!!」


可愛らしくて、ふんわりとした女の子っていう雰囲気。

そして、守ってあげたくなるような子。

まぁ、七海さんには申し訳ないけど、顔は栞の方が綺麗だけど。

あの女の子って感じの柔らかい雰囲気が栞と似ていたんだ。

七海さんを見た時に感じた事がはっきりわかり、私がすっきりしていると、


「えっ?七海と栞が?似ているか?」


悠也は驚いていた。


「うん、雰囲気がね。可愛らしくて、ふんわりとした女の子って感じが。……あっ!」


私がいきなり大きな声を出したから、悠也は「今度は何だよ」と、苦笑いになりながら私を見ていた。


「もしかして、悠也……。七海さんの事、好きだった、とか?」


私は冗談のつもりで言ったのに、ビールを飲んでいた悠也は「……ゲホッ、ゴホッ、ゴホッ」と咽る。

私は悠也の背中を擦りながら、聞いてはいけない事を言ってしまった気がしていた。

悠也にとって……

いや、私にとっても……

だって、過去でも七海さんの事が好きだったとしたら、悠也の好きなタイプは“可愛らしい女の子”だという事。

サバサバしていて、“カッコイイ”と言われていた私から、程遠いタイプだ。