ずっと好きだったんだよ

悠也の家に向かう途中、コンビニに寄ってもらい、こっそりメイク落としなどのお泊りセットを買った。

別に、悠也にお泊りとは言われていない。

それに、悠也の家に行くからって、何か期待しているわけじゃないけど……

ううん。

本当は少し期待している。

恥ずかしい気持ちもあるけど、やっぱり先へ進みたい。


少し緊張をしながら歩いていると、いつの間にか悠也の住むマンションに着いていた。


「奈緒、なんか飲む?って、酒はビールしかないけど」


部屋に入り、鞄を置いた悠也は冷蔵庫を覗きながら言った。


「うん。ビールでいいよ」


私は前に来た時と同じように、ベッドを背もたれに座る。


「はい。って、奈緒、ビール飲めたんだ」


悠也は私に缶ビールを渡し、私の右隣に座る。


「うん。って、あれ?知らなかった?」

「あぁ。だって、飲みに行く時はたいていカクテルか酎ハイを飲んでるだろ?」


言われてみれば、悠也の前ではそうかも。