「はぁ……」

「なぁーに、ため息なんて吐いてんのよ」


それは、萌実と陽輝の結婚式から1ヶ月くらいが過ぎた頃。

私は綺那と仕事帰りにご飯を食べに行った。


「悠也と仲良くやってんじゃないの?」


綺那には、悠也の気持ちを聞いてすぐに報告をしたから、悠也と付き合っている事を知っている。


「仲はいいんだけどね……」


私と悠也は、元々、中学からの友達でもあるから、仲は良い。


「悠也は基本、土日祝が休みでしょ?そりゃ、たまに休日出勤もあるみたいだけど。で、私は土日祝なんて、そう滅多に休めないじゃない?だから、悠也とあんまりゆっくり会えないんだよねぇ……」


そう言って、私はまた、はぁっとため息を吐く。


「まぁ、私達の仕事上、土日祝なんてそんな休めないけど。……って、じゃぁ、あれから悠也と会ってないの?」

「ううん。悠也が私の仕事が終わるのを待っていてくれる。だから、私の仕事終わりに、ご飯を食べに行く事はある」


悠也は、定時なら18時には仕事が終わる。

まぁ、悠也は営業だし、定時に帰れる事はほとんどないみたいだけど。

それでも、私の早番の時よりかは早く帰れる事が多い。