ずっと好きだったんだよ

同窓会から、数週間後――…


平日が休みな事が多い私と綺那。

今日は私も綺那も休みを取り、お昼から出掛けていた。

ランチをして、ショッピングへ行き、今はカフェで休憩をしている。


「私、久しぶりにゆっくり買い物したかも」


忙しい綺那は、なかなかゆっくり買い物に出掛ける事が出来なかったらしい。


「私もだよ」


私は、服に囲まれて仕事をしているから、服はよく買う。

でも、それは普段でも着る事はあるけど、仕事で着る用に買っているだけ。

だから、私もこんな風にゆっくりと買い物をするのは久しぶりだ。


あっ、そうだ……


「あっ、あのね……。綺那――…」


私は、同窓会の日の事を綺那に話す。


「……で?結局、奈緒は気持ちを伝えるだけ伝えて、悠也に返事もさせずに逃げて帰ったって事?」


黙って私の話を聞いていた綺那は、私をまっすぐ見つめる。


「うん……」

「それで、奈緒は前に進めるわけ?」


綺那の言葉に、私は何も言えなかった。

だって、あの時、私は悠也にフラれる事はわかっていた。

だけど、気持ちは伝えられたけど、私にはフラれる覚悟が出来ていなかったのだから。