ずっと好きだったんだよ

「大学は別だったし、悠也の事を忘れられるって思った。それに、彼氏だっていた。でも……」


でも、結局……

いつも付き合う相手と悠也を無意識に比べていた。

他の誰かと付き合いながら、悠也の事を思い出し、悠也への気持ちが大きくなっていった。


「悠也以上に好きになれる人はいなかった……」


今までの想いを伝えた私は、顔を上げ、悠也を見つめる。


「今日、久しぶりに悠也に会えると思ったら、すごく嬉しかったんだ。悠也に会ったら……、やっぱり今も……、悠也の事が好きだって思ったの」

「奈緒……、ごめ……」

「待って!今は何も言わないで!だから……、謝らないで……」


フラれると思った私は、悠也の言葉を遮る。

悠也は私の事を友達だとしか思っていない。

それをわかっているから、フラれる事はわかっていたけど。

気持ちを伝えたのはいいが、やっぱり私にはフラれる覚悟がまだ出来ていなかった。


「ただ……、気持ちを伝えたかったの。ごめんね。悠也の迷惑も考えないで……」


そして、


「聞いてくれてありがとう。ここでいいよ!じゃぁ、またね!」


そう言って、私は悠也に背を向けて、その場から走って帰った。