ずっと好きだったんだよ

みんなと別れた所で


「……さっきは、ごめんな」


悠也は、私を見つめ謝る。


「えっ?あっ……、ううん。って、悠也が気にする事じゃないのに……」


怒らせたのは私。

だから、悠也が謝ってくるなんて思っていなかった私はまた驚いた。


「いや、でも、俺の言い方がきつかったかな、って……」

「それは、私がしつこく聞いちゃったからでしょ?私の方こそごめんね」

「奈緒が謝る事じゃないよ。俺の言い方が悪かったし……」


「ホント、ごめん」と悠也はまた謝る。

そんな悠也を見て、私はふふっと笑う。

昔と変わってない悠也を見られて、何だか嬉しくなる。


「何、笑ってんだよ」

「ごめん、ごめん。いやー、何かさ、悠也、変わんないなぁって思って」

「どうせ、俺は成長してねぇよ」


悠也は少しムッとした表情で、私の頭を人差し指でツンっと押す。


「そういう意味じゃないよ。悠也ってさぁ、昔から自分の事より相手の事を考えるでしょ?」


そう、今だって、悪いのは私なのに、“きつく言ってしまったかも”って、悠也は気にして先に謝ってくれた。