ずっと好きだったんだよ

二次会も終わり――…


“今日、悠也に気持ちを伝える”

そう思っていたけど、悠也を怒らせてしまった今、言えるわけない。

私はみんなと別れて、一人帰ろうと歩き出す。


「奈緒、ちょっと待って。送るよ」

「えっ?」


怒らせてしまった悠也の言葉に、私はびっくりして、悠也の顔を見上げる。


「誰かと一緒に帰るのか?」

「ううん。一人で帰るつもりだったけど……」

「じゃぁ、送るよ」


そう言って、悠也はにこっと笑顔を見せる。


悠也、もう怒ってないの?


「でも……、家、逆方向じゃ……」


私は戸惑いながら悠也を見る。


「そんな事、気にするなって」


そう言って、悠也は昔と同じように、ポンポンと私の頭を撫でる。

そして、


「じゃぁ、またな!」


悠也は陽輝に声を掛け、私達は歩き出す。

陽輝には、別れ際に「頑張れ」って悠也に聞こえないように耳元で言われたけど。


どうしよう……


私の頭は、急な状況についていけないでいた。