ずっと好きだったんだよ

やっぱり、私……

今もまだ、悠也の事が好きなんだ。


私の心はそう言っていた。

好きな人が悲しいと、私も悲しい。

好きな人が辛そうだと、私も辛くなる。

でも、ダメなの……

悠也の事を好きだと思っちゃダメなんだ。

だって、私には櫂がいるんだから。


「奈緒、違うよ?俺が栞にかまってやれなかったのがいけないんだから……」


辛くて泣きそうな私の頭を悠也は優しく撫でた。

辛いのは、私じゃない。

悠也なのに……


「な、なぁ……。何で奈緒のせいなんだ?」


言いにくそうに、てっちゃんが聞いてくる。

綺那は私がその話をしたから知っている。

陽輝も知っているなら、多分、悠也から聞いたのだろう。


「私、栞の大学のサークルに入ってるから……」


それしか言わない私に納得はしていないだろうけど、てっちゃんはそれ以上聞いてこなかった。