ずっと好きだったんだよ

高橋先輩の事は、好きだ。

それは嘘ではない。

だけど、今は先輩としての好きだと思う。

一緒にいたら、高橋先輩の事を一人の男として好きになるかもしれない。

でも、気持ちが変わらない場合もある。


「諦めが悪くて、ごめん。でも、有沢が一人で辛そうにしているのは嫌なんだ」


そう言って、高橋先輩は私をそっと優しく抱きしめた。

その腕の中は、すごく温かかった。

高橋先輩の気持ちに応えられないと思っていた私だけど。

高橋先輩の腕の中はすごく温かく、この温もりに甘えたくなる気持ちが出てくる。


「……先輩。ほんとに……、ほんとに、いいんですか?」


高橋先輩の腕の中で、私の気持ちは揺れていた。

今日、高橋先輩に会うまでは、

“先輩の事を利用するなんて、出来ない”

そう思い、断るつもりだった。

でも……

“高橋先輩の事を好きになれたらいいな”

そう思う気持ちも出てきた。

流されているだけかもしれない。

高橋先輩の優しさに甘えているだけかもしれない。

だけど……