「悠也、栞、おはよう!」


私と綺那は二人のそばへ行った。


「また同じクラスだな!」


そう言う悠也はすごく嬉しそう。


それは、私と一緒のクラスになれたから?


なんて、一瞬でも考えてしまう私が嫌になる。

そんなわけないのにね。


「そうだね。3年もよろしくねー!」


私は笑顔で答える。


自分を作っているのは、正直疲れる。

それに、辛くなる。

でも、自分を作り続けた私は、自然と笑顔が出来た。


「あぁ、よろしくな!」


そう言って、悠也はポンポンと私の頭を撫でる。

その悠也の行動に、私の心はやっぱりドキッとしてしまう。


悠也の隣には、栞がいるっていうのに……


「教室に行こう!」


私の気持ちが栞にバレないよう、何事も無かったかのように歩き出した――…