今日3度目の道を早足ですり抜け、少し息を切らせながら校門を潜った。 校庭の端の方でボールを追う野球部やソフト部。 そのさらに向こう。 ど真ん中で走り回るサッカー部。 その中に、彼もいるんだろうか? ふと、そんなことが頭を過り足を止める。 寒くて突っ込んだポケットの中であのキャンディが手に触れ、私は慌てて走りだした。 考えるのは止めよう… 今は弓菜だ… そう言い聞かせ、気を紛らわすように教室までの道程を急いで駆け抜けた。