誰もいない家について、自分の部屋に直行すると、すかさずベッドに倒れ込んだ。
乱暴に投げ出したかばんの中から、ポロッと何かが零れ落ちたのが見えて視線をずらす。
フローリングの床の上に敷かれた白いカーペット。
その上にポツンと乗っかった赤い粒…
今朝、机の中に入っていた、あの赤いキャンディ…
「今井クンが……入れたのかなぁ…」
ひとりぼっちの部屋で、ポツリと呟いてみる。
考えないように。
そう思っていたのに…
泣かないように。
そう思っていたのに…
どんなキモチで入れたんだろう…?
とか、
今井クンが持ってたやつなのかなぁ…?
とか。
気付いたらそんなことを考えていて。
そんなことを考えていたら、溜めていた涙が一気に溢れ出てきた。

