すれ違い*Pure Love《1》






誰もいない家について、自分の部屋に直行すると、すかさずベッドに倒れ込んだ。


乱暴に投げ出したかばんの中から、ポロッと何かが零れ落ちたのが見えて視線をずらす。


フローリングの床の上に敷かれた白いカーペット。


その上にポツンと乗っかった赤い粒…


今朝、机の中に入っていた、あの赤いキャンディ…


「今井クンが……入れたのかなぁ…」


ひとりぼっちの部屋で、ポツリと呟いてみる。


考えないように。


そう思っていたのに…


泣かないように。


そう思っていたのに…


どんなキモチで入れたんだろう…?


とか、


今井クンが持ってたやつなのかなぁ…?


とか。


気付いたらそんなことを考えていて。


そんなことを考えていたら、溜めていた涙が一気に溢れ出てきた。