塚田と陽太が部活に行ったのを見届けてから、教室を出た。 右手の中には赤いキャンディ。 焦るなと思っても焦らずにはいられなくて。 落ち着いたと思っていたキモチは全然落ち着いてなんかいなかった。 告ると言い切った陽太はすごく格好よくて。 思い出す度自分が情けなくなった。 逃げてばかりの自分がダサい。 そう思うのに勇気が出なくて。 何だかすごく悔しくて、右手の中のキャンディが潰れそうなくらい、ギュッと強く握りしめた。