外で待っていると勢いよく雛那ちゃん出てきた。
雛那ちゃんの後ろにいる雛那ちゃんのお母さんと一瞬、目があった。
雛那ちゃんのお母さんの顔はとても悲しそうだった。
そんな顔をさせているのは誰でもなく、
完璧に俺が悪い。
雛那ちゃんの家族には俺の留学の事を話してある。
もちろん、雛那ちゃんの友達のスズちゃんにも…
スズちゃんには結衣から話して貰った。
「海斗?」
俺がボーッとしていたせいで雛那ちゃんが下から俺を心配そうに見上げてきた。
ヤバい、ヤバい…
雛那ちゃんにバレるところだった。
俺たちはいつもどうり手を繋いで歩き出した。



