「………じゃあ買って帰る」
小さくてもしかしたら聞こえない可能性だってある小さな声だった。
けど俺の耳にはしっかり届いてきた。
「了解」
俺は少しだけ強く繋がっている手を握った。
「海斗にあーんして食べさせてあげるね♪」
『あーんして』って…
行きでの恥ずかしい出来事が頭に浮かんできた。
あれは恥ずかしいって///
「雛那ちゃんにも食べさせてあげるから」
そう言うと顔を真っ赤にして「ヤダッ」と言ってきた。
その顔が可愛くてまだイジメてしまう。
「いいよ、遠慮しなくて。チョコを沢山雛那ちゃんに“あーん”ってやってあげるから」
「ヤだよ…恥ずかしいもん」



