声がする方に目を移すと少し困ったような顔をして立っている雛那ちゃん。
ヤバッ…
聞かれたかな?
俺は何も知らない素振りをして雛那ちゃんを空いている向かい側に座らせた。
「陸たちはどうしたの?」
「先に校内を回るって」
「そっか…ゴメンね私のせいで待たせちゃって」
とても申し訳なさそうな顔をする。
俺はゆっくり2人で話す事が出来るからあまり気にしないんだけど…
……………雛那ちゃんは違うんだね。
「気にしなくていいよ。
あいつらは体を動かしていないとうるさいからここにいても迷惑になったはずだから」
「けど海斗は1人…」
「1人じゃないよ」
1人じゃ無いよ。
俺だって1人だったら待っていなかった。
けど1人じゃ無い。
「雛那ちゃんがいるから1人じゃ無い」



