テストまで1週間を切っていた。


前回は『講演会』の準備のためにいつもより勉強時間がとれなかった。

だけど、今回は違う。


この間の分を巻き返したい。



「英語、分からないよ…」

毎回苦戦する『英語』


どう頑張ったっていつも足をひっぱている教科。

他はまあまあなのに…


私は隣を見た。


「電気…点いている」


中に居る人は確認できないけれど…

部屋に明かりが点いていると分かった私は急いで電話をかけた。



発信 七生 海斗



「もしもし?」

「海斗?」

「うん、雛那ちゃんどうしたの?」



私は海斗にテストの事を簡単に伝え『勉強を教えて欲しい』と頼んでみた。


「いいよ、今からこっちおいで」


海斗は快くOKしてくれた。