Another Milk tea.





海斗は雛那チャンを今でも好きだ。
雛那チャンも海斗が好き。


どうしてだよ。
どうして、2人とも想いあっているのに…

別れなきゃいけないんだよ。


「雛那チャンの事は諦めるの?」


「たぶん俺の気持ちは変わる事がないと思う。
けど、俺が日本に帰って来た時に雛那ちゃんに大切な人が居た時はあきらめる」


なんだかそれって…


「気にするな、これが俺の決めたことだから」


「わかった…」



好きなら「待っていてほしい」とか言えばいいのに。



「陸…俺は雛那ちゃんには幸せになってほしいんだ。

正直、俺が5年で戻って来れるのかわからない。
もし俺を待っていて一生日本に戻って来られなかったら雛那ちゃんは幸せか?」




海斗はやっぱりスゴいやつだ。

自分の未来も考え、それと同時に人の事も考える。

俺には出来ねぇよ。