君と私の秘密の恋




まひろにそう言われ、私は一人で更衣室から出た。
まだ楓くんたちは出てきてないみたい。



「君、一人?」

「可愛いね、俺たちと一緒に遊ぼうよ」




突然聞こえた男の声にビクッと肩を震わせる。
恐々と顔をあげると、男の人が二人立っていた。

笑みを浮かべ私を見ている。




「俺たち、あっちに場所とってるからさ、一緒に行こうよ」

「水着は?着がえないの?」




伸びてきた手。




「いやあっ!」




私は腕で身体を庇い、蹲る。
怖い、怖い、怖い。

手が伸びてくる。
手が・・・っ。