いったん、話が終わると静かな時が流れる。
楓くんは、あまり自分から話そうとしないし。
ふと、横に立つ楓くんを見た。
私、もしかして、楓くんなら触れられるかな・・・?
楓くんから突然だったから、フラッシュバック起こしたけど、自分からなら・・・。
触れてみたい。
そんな思いに駆られ、私はそっと手を伸ばした。
もう少し。
もう少し・・・。
「・・・なに?」
怪訝そうな瞳の楓くん。
私は、その言葉に反応できず、自分の手をじっと見つめていた。
触れている。
楓くんの腕に。
触れることが、できた。
「触れた!」
「は?」
「男の人、近くにいるだけで怖かったのに。楓くんの事、触れた!」
感動して声を上げる。
男の人にしては華奢な体。
楓くんの、身体。


