「・・・あんたは、なんでそんなモデルのKAEDEが好きなわけ」
「え?・・・あ、うん。KAEDEはね、私を暗闇から救ってくれたの。雑誌の中で輝いている姿がとても綺麗で、素敵で。同じ女の子なのに、すごく惹きつけられて」
きっと、それはある意味一目ぼれだったのかもしれない。
一目見て、目が離せなくなった。
美しく、それでもどこか儚げで。
その瞳に憂いを帯びた人。
「一番はね、メディアとかに一切出ないKAEDEが、読者の相談に乗るってコーナーがあって。そこで、相談に乗ってもらったことがあるの。その言葉に、救われて、前を向けたんだ」
「・・・ふぅん」
「だから、KAEDEは私の、恩人でもあるの」
KAEDEがいなければ、きっと前を向こうと思えなかった。
ずっと殻にこもって、ひっそりと隠れたまま。
それでも、外に出ようと。
少しでも、人と関わってみようと。
そう思えたのは、KAEDEのおかげなんだ。
「なんか、変だね。楓くんも、かえでで、紛らわしいね」
おかしくてクスクス笑う。
楓くんは少し困った顔をして笑った。


