「お待たせ、じゃあ、梨乃ちゃん家まで送るよ」
「あ、ありがとうございます」
社長さんも戻ってきて、私たちはそのビルを後にした。
とても楽しかった。
まさか、またKAEDEに会えるなんて思ってなかったから。
「あの、社長さん。ありがとうございました」
「いえいえ。付き合わせることになっちゃってごめんね。でも、喜んでくれてよかった」
「はい。すごく、嬉しかったです。またKAEDEに会えるなんて、夢みたい!」
ずっとずっと会いたかった。
ありがとうと言いたかった。
いう事が出来て、私はすごく満足。
「そんなに喜んでもらえると、KAEDEも喜ぶよ」
社長さんもそう言って笑った。
私は、家の近くまで送ってもらい、お礼を言って車を降りた。
通り過ぎていく車を見送りながら、楽しかった時間の余韻を思い出す。


