「私、ケンちゃんに挨拶してくるね!」
「あ、私も・・・」
「大丈夫。無理しなくていいって。私が梨乃の分も言っておくからさ」
まひろはそう言って駆け出して行った。
いつまでも、まひろに頼ってばかりの私。
なんだか、情けないや。
トボトボと歩き出す。
「あっ」
歩いていると、砂浜に足を取られ躓きそうになった。
転ぶ!
そう思った時、誰かの手が私の腕を掴んだ。
咄嗟に顔をあげると、私の腕を掴んでいたのは、見知らぬ男の人で・・・。
「いやあっ!!!」
私は声を張り上げ、掴まれた腕を思い切り振りほどいた。
その反動で尻餅をつき、頭を抱え込んだ。
「梨乃!?」
私の声に驚いたまひろが駆け寄ってくる。


