「・・・大げさ」
「え?」
少し冷めた声に顔をあげると、KAEDEはもう先に進んでいっていた。
私、少し図々しすぎたんのかな。
会えたことで、舞い上がってた。
うっとおしかったかもしれない。
肩を落として私はまひろの元に戻った。
あんな雑誌のコーナーの事なんて、KAEDEは覚えてなくて当たり前だ。
温度差があるのは仕方ないよね。
「あ、梨乃!」
まひろが遠くで私を見つけ、手を振っているのが見える。
私は顔をあげそれに応えた。
「どこ行ってたの?」
「あ、うん。トイレ・・・」
「そっか。大丈夫だった?」
「うん」
さっきの事を思い出して落ち込みそうになるけど、心配させないように笑って答えた。


