君と私の秘密の恋




「もう少ししたら、撮影始まると思うから。ここからこっそり見ててくれていいからね」

「ありがとう、ケンちゃん」



ケンさんはそう言って仕事に戻った。
私たちは邪魔にならない少し離れた場所でその様子を見せてもらうことになった。

スタッフには男の人もいるから、これくらいの距離がちょうどいい。



「大丈夫?」

「うん。KAEDEに会えるって思ったら、嬉しいの方が勝ってるよ」

「そっか。よかった」



満足そうにまひろが笑う。
そうこうしていると、現場が動き出した。


遠目に、真っ白い衣装を身に纏った人が見えた。



すぐに、それがKAEDEだと気付いた。
長い髪を靡かせて海に向かって歩いて行く。


スタッフと何か会話を交わす。



そして、すぐに撮影は始まった。



海辺で始まった撮影。
カメラマンの支持する声が次々とかかる。