そして紺野と理沙は、駅前のファミレスに寄ることに。



ドリンクバーと、アイスを頼んで一息ついた時、紺野の携帯が鳴る。



「…羽山?ごめん…ちょっと出てくる」



「うんっ」



理沙は、紺野が電話に出ながら歩いてく後ろ姿を見送る。



「羽山くん何だろう?でも、羽山くんのおかげで二人になれました」



そうニコッとした時、テーブルの上に置いていた理沙の携帯がピコンッと音を立てる。



「メール?」



中を開くと、



「…先輩…」



楠木からの、"今、電話できる?"の問いかけに、迷った理沙は少し考えたあと、返信を打つ。



"メールじゃダメですか?"



すると、楠木から"直接話したい"と返信が来る。



「……。」



その画面のまま、理沙が返信を打てないでいるとー…。



「小澤…?」



「あっ…電話もう終わったの?」



そう言って理沙は携帯を鞄の中に入れる。