そして合宿が終わり、夏祭りが開催される週末。


紺野との約束の時間の2時間前。



理沙の家に彩が来ていた。



「彩ちゃん…これは一体どういう?」



彩は理沙の部屋であるモノを広げた。



「なにって…浴衣でしょ?」



「いやいや…なんで?」



「なんでって、夏祭りデートでしょ?」



「え!?デ…デートなんかじゃないよ!」



「え?紺野くんとデートじゃないの?」



「いや…紺野くんと夏祭りには行くけど、デートなんかじゃ…」



「そうなの?でも2人なんでしょ?」



「うん、紺野くんが2人で…って」