「……笑えるでしょ?」 理沙の言葉に紺野は再び頬をかき、理沙の前に立った。 「小澤っ」 「なに…?」 すると紺野は理沙の手を取り、自分の持っていたジュースを渡す。 「えっ?なに?」 「これ、俺間違えて押した、だからやるっ」 「はっ?」 「俺やっぱりコーラにしよっ」 そう言って紺野は、再び自販機に向かった。 「ちょっと…紺野くんっ」 紺野を追って自販機に行くと、紺野は自販機にお金を入れて口を開いた。